百人一首の一字決まりの覚え方を徹底解説!おすすめ覚え方

百人一首

皆さんこんにちは、春桜堂ブログのたけるです。今回の記事では百人一首の一字決まりについて記事にしました。

一字決まりとは?

百人一首は、その札に書かれた和歌を詠んでいるだけでも楽しいものなのですが、これで百人一首大会をするとなると、やはりたくさんの札を取ってみたいものです。

札を早く取ろうと思えば、札(和歌)を覚えることと、置かれた札の位置をしっかりと覚える他には、別に特別な方法があるわけではありませんが(素早い動きも必要かも) 、「源平戦」や「競技戦」では、自分の陣地の札を自由に並べることができるので、この並べ方を工夫して、自分に有利に競技を進めることも出来ます。

但し、相手にはそれが分からないように、下の句の二文字目を五十音順にしてみたり、季節ごとの句を分けてみたり、自分なりに工夫することが必要です。

しかし、札を早く取ろうと思えば、やはり和歌を覚えるのが一番です。
でも、一度に全部を覚えるのはかなり大変なことなので、百人一首の覚え方のコツとして、読み札(上の句)が詠まれたら、取り札(下の句)は何なのかが分かれば、ずいぶん有利になるので、これが覚え方のコツになります。

そこで覚え方に役立つのが「決まり字」や「一字決まり」と言われている覚え方ですが、「決まり字」とは、そこまで聞けば下の句が特定できる、上の句にある最小限の文字数のことです。

例えば、「む」ではじまる句は、

むらさめの つゆもまだひぬ まきのはに
きりたちのぼる あきのゆふぐれ

という87番の句がありますが、上の句が「む」で始まる句はこの一首だけです。
そこで「む」と聞けば、すぐにこの和歌だと分かるので、取り札(下の句)を取りやすくなります。

この和歌の決まり字はひとつで、このように決まり字がひとつのものを「一字決まり」と言います。

覚え方のコツは?

一字決まりは絶対に取りたい札となります。一字決まりの札はすべて覚えるほうが良いです。

覚え方のコツとしては

むすめふさほせ

で覚えます。

【むすめふさほせ】は一字決まりの札の頭文字を並べたもので誰でも一度は聞いたことがあるとおもいます。

一字決まり

一字決まり 7枚
びしさにやどをたちいでてながむれば、いづこもおなじあきのゆふぐれ(70)
みのえのきしによるなみよるさへや、ゆめのかよひぢひとめよくらむ(18)
をはやみいはにせかるるたきがはの、われてもすゑにあはむとぞおもふ(77)
くからにあきのくさきのしをるれば、むべやまかぜをあらしといふらむ(22)
ととぎすなきつるかたをながむれば、ただありあけのつきぞのこれる(81)
らさめのつゆもまだひぬまきのはに、きりたちのぼるあきのゆふぐれ(87)
ぐりあひてみしやそれともわかぬまに、くもがくれにしよはのつきかな(57)

かっこの中は歌番号です。

読み札(上の句)                 取り札(下の句)
番号
らさめの つゆもまだひぬ まきのはに      →きりたちのぼる あきのゆふぐれ
87

みのえの きしによるなみ よるさへや      →ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ
18

ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに     →くもがくれにし よはのつきかな
57

くからに あきのくさきの しをるれば      →むべやまかぜを あらしといふらむ
22

びしさに やどをたちいでて ながむれば     →いづこもおなじ あきのゆふぐれ
70

ととぎす なきつるかたを ながむれば      →ただありあけの つきぞのこれる
81

をはやみ いはにせかるる たきがはの      →われてもすゑに あはむとぞおもふ

77

一字決まりのゴロ合わせ

本当は全部覚えるのが理想ですがどうしても覚えられない人用にゴロ合わせものしておきます。

らさめの つゆもまだひぬ まきのはに

きりたちのぼる あきのゆうぐれ

きりがむんむんしている

 

みのえの きしによるなみ よるさへや

ゆめのかよひぢ ひとめよくらむ

すっぱいゆめをみる

 

ぐりあひて みしやそれとも わかぬまに

くもくれにし よはのつきかな

くもがかくれちゃめっ!

 

くからに あきのくさきの しをるれば

べやまかぜを あらしといふらむ

ふむへや

 

さびしさに やどをたちいでて ながむれば

いづこもおなじ あきのゆうぐれ

あきのゆうぐれはさびしい

この歌のゴロ合わせは秋の夕暮れと最後に書いています。ですが村雨の句も最後が秋の夕暮れです。がんばって覚えてください。

 

ととぎす なきつるかたを ながむれば

ただあけの つきぞのこれる

たたりがほっほっほと笑う

をはやみ いはにせかるる たきがはの

われてもすえに あはむとぞおもふ

せがわれる

まとめ

百人一首の覚え方としては、決まり字さえ覚えていれば、それより後ろの上の句を知らなくても札を取ることが出来るので、「源平戦」や「競技戦」などに参加しようと思えば、是非このような決まり字を覚えるようにしてみて下さい。
もちろん「散らし取り」にもこの覚え方は使えると思いますし、「坊主めくり」なんかをしていても、一層おもしろく百人一首を楽しめると思います。

それに、上の句と同様に下の句にも決まり字がありますし、自分が札を取りやすいように、他にもいろいろと覚え方を工夫してみるのも面白いと思います。

参考の為に決まり字の一覧も載せているので、そちらの方も参考にしながら、ぜひ自分に合った覚え方などを工夫してみてください。

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